もともとの興味はベートーベンの運命辺りにあって、モーツアルトの滑らかさは軽佻浮薄だと決め付けていた。ところが没後200年を境に世間に同調してみると皆さんに私のモーツアルトなる私観が存在しているようだ。そんなことを気にしながらピアノコンツェルトを入門曲として聞き始めると、なんとしたことか頭の中があっという間にモーツアルトで一杯になって次から次へと流れ出てくるのだ。ピアニストを比べている自分もいて、違いを探そうとしているのだ。若さの持つ不埒な考えが年とともに確実なものへと変えようとする自分がいるのだが、残念なことに少しも進歩のない自分に気付く。さてモーツアルトは休まずに造り続けてきたからか年齢とともに変化していく様子、テクニカルになっていく様子がよくわかる。 感想はもう少し時間をかけようと思う。35歳で死を迎えたことは、モーツアルトを生誕と没後で回顧するにはあまりにも早いサイクルで区切りを迎えることがファンにとってありがたいことなのだが・・・。
No comments:
Post a Comment