Thursday, September 02, 2010

あすなひろし














漫画は団塊の世代を経て発展を遂げる。60年代までの手塚・赤塚のシンプルな線の漫画から70年代に入ると大人風漫画の世界が広がる。劇画ブームである。ビックコミック・週間漫画にゴルゴ13・子連れ狼などが連載されリアルな世界にはまっていく。そんな中にあすなひろしがいた。劇画とは違っていわゆる漫画なのだが、そのままドラマとしても通用する世界が広がってゆく。実に表情と間がいいのである。少女マンガから始まる彼の系譜は、夏空の透き通った青い空に浮かぶ姿かたちを持った雲(天使)が見下ろす世界へと立場を変えて、やさしく悲しく見つめながらそこに居る(見える)一人の人間をフォーカスする。ロードレーサーだった今中大介氏はあすなひろしの甥にあたる。

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